作業が捗らない?アロマの香りで科学的に勉強効率を上げよう!

ハーブ

大事な試験前やプレゼン前なのに勉強の効率が上がらず、悩んだ経験はありませんか?

コーヒーを飲んでも眠たい、エナジードリンクでも疲れが取れない…。
その原因は長期間のハードワークによる疲労の蓄積かもしれません。

今回は体にも優しい自然療法の「アロマ」を使って、勉強の効率を上げる方法をご紹介したいと思います。

アロマって何?

「アロマテラピー」という言葉は、フランスの化学者のルネ・モーリス・ガットフォセの著作 “Aromathérapie – les huiles essentielles hormones végétales”(1937年)が語源です。

アロマとは「香り」を意味する言葉で、アロマテラピーは香りを使った治療(セラピー)を意味します。

アロマの歴史

「アロマ」と聞くと現代的なイメージがありますが、実は長い歴史があります。

医学の父と呼ばれる古代ギリシャのヒポクラテスは、植物の香りで治療を行っていたことを著書にまとめています。

植物の香りには、精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれる、植物を蒸したり、圧搾したりして香りの成分を抽出したものを用います。

科学的に実証済み!アロマが脳に効く理由

アロマは科学的にも効果が実証されている自然療法の1つです。

日本のアロマ第一人者ともいえる鳥居鎮夫教授の研究では、アロマの香りが脳波に影響を与えることがわかっています。

薬やエナジードリンクと違って、体に極力負担をかけない自然療法のアロマは世界的にも注目が集まっています。

集中力が持続するローズマリーとレモン

勉強の効率を上げるために欠かせない、「集中力」。

集中力が続かなければ、記憶力の低下にも繋がります。
勉強の効率=集中力の持続といっても過言ではありません。

集中力の持続に役立つアロマは、ローズマリーとレモン

ローズマリーは香草焼きに使われているハーブで、レモンはお馴染みの爽やかな香りの果実です。

2014年の論文によれば、ローズマリー・シネオールとレモンの香りを机の上に置いて授業を行ったグループと香りなしのグループに分けて実験が行われ、香りのある机で授業をしたグループには学習促進傾向が表れ、集中力や記憶力に関係する脳波にアロマの影響とされる4つの成分が確認されました。

(参考:精油芳香の学習への影響とERPによる検証

ローズマリーとレモンの楽しみ方

集中力を持続させたい時には、ローズマリーやレモンの精油をティッシュに2滴ほど垂らして机の上に置いたり、アロマディフューザーを使って加湿をしながら香りを楽しんでみましょう。

精油はティッシュに数滴垂らすだけでも香りが広がるので、カフェなどの飲食店での使用は避けた方が無難です。

授業中やテスト中に効果を得たい時にはマスクにアロマスプレーを吹きかける方法がおすすめ。
ただ、マスクに精油を直接付けると香りが強すぎて気分を悪くする可能性がありますので、必ず薄めた自作のアロマスプレーやマスク向けのアロマスプレーを買うようにしましょう。

眠気を吹き飛ばすペパーミント

勉強の効率を上げようと意気込んだのに、眠気が襲ってきて作業が捗らなかった経験はありませんか?

どんなにマインドセットしたとしても、眠気に勝てなければ勉強の効率は上がりません。

眠気を吹き飛ばしてくれるアロマは、ペパーミント
眠気覚ましのガムやタブレットにも使われている人気の香りです。

2001年の論文によれば、20代の男女に75分間のストレス負荷がかかる単純作業を与え、その後精油を嗅がせたところ、複数の精油の中でも、特にペパーミントが与える脳への覚醒度が高いことがわかりました。

(参考:長時間単純作業のストレス負荷に対する香り効果の脳波変化

この研究の中で同時に指摘されていたのは、長時間の単調作業によるα波の増加です。

α波というとリラクゼーション要素が強い言葉のように思えますが、ストレス負荷の状態でもα波は発生し、α波の増加が眠気を誘う原因になります。

ペパーミントの香りは、このα波の増加を防ぎ、覚醒度の低下(眠気)を防いでくれます。

ペパーミントは適度な緊張・興奮状態をもたらし、長時間のストレス負荷の強い勉強でも眠気を防ぎ、効率を上げてくれる効果を期待できるといえるでしょう。

ペパーミントの楽しみ方

眠気を覚ましたい時には、ペパーミントの精油をティッシュを数滴垂らして香りを楽しむ。
その他にも
、植物油にペパーミントの精油を薄めて自作の眠気覚ましオイルを作る方法もいいでしょう。

ペパーミントはメンソールを含み、体感温度を下げる効果もあります。

勉強の疲労が溜まりやすい手、腰などにオイルを塗るとス―っとした刺激を持つメンソールが気分転換をさせてくれるます。

精油は直接付けるには刺激が強いので肌がかぶれることがあります。
必ず希釈して使用してください。

まとめ

アロマで勉強の効率を上げるために、まずは集中力と眠気対策にアロマを使ってみましょう。

集中力にはローズマリーとレモン、眠気対策にはペパーミントがおすすめです。

ただし、限度を超えるハードワークは体に負担を与えます。勉強の合間には適度な休憩と睡眠の時間の確保を心がけてください。

休憩や睡眠にはリラックス効果の強いラベンダーがおすすめ。体をしっかりと休めて、さらに勉強の効率を上げてみましょう。

好きな香りに囲まれて勉強!集中力・記憶力UPする精油はどれ?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です