細かい文法なしで英語長文読解はできる!本当に必要な3つのポイント

英語長文

長文を正確に読むためには正しい文法への理解が不可欠であるという先生方もいますね。それは間違いではありません。

しかし、文法を正確に知らなくても、長文読解をすることはできます。もっと具体的に言うならば模試で偏差値60付近までなら到達は可能です。

私は非常に英語の文法が嫌いで、細かいプリントの内容を覚えないまま試験を受け続けていましたが、受験勉強における成績的には英語はできる方にいました。

そこで、文法なんて覚えられないという人向けの英語長文読解の勉強法をご紹介します。

長文読解に必要な必要最低限の文法の取得

流石に全ての文法が分からないとなると厳しいです。そこで、最低限おさえるべき文法は五文型関係代名詞強調構文だと私は考えています。

これらの文法が分からなかったゆえに大きな誤解をしてしまったという経験が私は多いです。この三つだけ先生や文法書を利用して、しっかり理解しましょう。

また、受験における最低限の文法を、問題集を通して獲得したいという人におすすめの参考書は『英文法ファイナル問題集 標準編』です。

解説が丁寧であり簡潔でもあるので、厚い文法書を読みたくないという人でも扱いやすいと思います。何を使うにしても解説部分のポイントは暗記してしまいましょう。

受験に必要な単語は叩き込む

文法が分からなくても、意味をとらえることができるのは単語力のおかげといっても過言ではありません。単語の意味が分かれば、話のテーマ不明な単語推測することもできます。

例えば簡単な例ですが、「dolphin」「communication」などの単語が頻出する長文があるとします。長文のテーマは「イルカのコミュニケーションの取り方」であろうと推測できます。

そして、それが分かっていれば、「ultrasound」が「超音波」と読めてくるかもしれません。

イルカが超音波を利用するのは有名な話ですし、また「ultra」はウルトラなんとかって凄いイメージですから「凄い」と認識します。「sound」はサウンドだから「音」だなと思って合わせると「凄い音」となります。
それで「超音波」のことかと思いつくことが可能になります。

基礎的な単語力は必要

逆に、テーマとなる単語の意味が全く推測できないと長文読解は辛いです。分からない単語を「A」と置き換えて文章で読み、問題を解くこともできなくはありませんが、誤解は生じやすくなります。
それに、置き換えが多くなっていくと「AはBされたのでCになってDした」と、置き換え過ぎて結局なにがなんだか分からないことになってしまうのです。

設問に関係するのはこの二文だけれど、この一単語が分からない。けれど、その意味の予想はなんとかできた気がするし、問題も解けるくらいには文が理解できたかも、というくらいが理想的です。

単語の勉強には市販の単語帳を使うのも良いですが、私は実際の長文問題を用いたまとめノートの作成をおすすめします。私はまとめノートがメインで、市販の単語帳はプラスアルファとして使っていました。

長文読解の題材からインプット

インプットの仕方は、文法や単語についての問題集がメインの方がほとんどだと思います。むしろそれができてから、長文読解をすべきだという人もいますね。

ただ、私は逆に、長文読解の題材こそインプット用の勉強に活かせると思っています。私達が日本語を周りの声から学べたように、本来、言葉は単語や文法を学んでいない状態でも身につけられるはずのものです。

ここでは私が長文読解の題材をどう利用していたか説明します。

長文をインプット用の題材に使う時は、時間制限は特に気にしません
分からない単語は何か全く意味が分からない文構造の部分はどこかを後から見られるようにするために印をつけながら上から読み進めます。

一応、最後まで読んだら設問を解きます。今の時点での読解力の確認として良いので、自信がなくても解いてみます。

解き終わった後に

設問を解き終わったら、印のついた部分調べましょう。私は長文をノートの左に貼り、分からなかった単語の意味をノートの右にまとめていました。

あとから、それらの単語のチェックを行うと、「確かこういう文だったな」とエピソード記憶のようになるので、ただの単語の羅列を覚えるより定着しやすかったです。

最後に調べたものを、一度音読したり、書いたりしたら、先ほど解いた設問の見直しをします。始めよりも長文の内容が分かっているはずなので、英語が読めるという仮定での、読解力を確認できます。
あとは丸つけをしたら終わりです。

どこに原因があるのか

英語の長文読解が苦手な人という中には意外と、国語力が原因の方もいます。その場合、英語が読めても正答率が上がらないということがあります。

現代文の出題レベルよりは内容的に簡単な文章ではあるものの、和訳全文見ても設問が解きづらいという方は、立ち戻って現代文の読解練習に時間をかけにいくのも英語の長文読解力向上につながります。

長文を用いて、まとめたノートは試験直前まで何度も見直しましたし、今でも単語と一緒にストーリーが思い出されるものもあります。調べて終わりではなく、何度も見直して定着させていきましょう。

まとめ

今回は、長文を読むための力をどう身につけるかということについて紹介しました。
ポイントを以下にまとめます。

ポイント
  • 必要最低限の文法はしっかり取得する
  • 読解力を支えるのは単語力。基礎単語を把握すれば推測は可能
  • 文法と単語が完璧になってから、ではなく、インプットにも長文読解を活用

英語の長文を読むということは、自分が覚えた単語や文法への知識を、目の前の文章にいかに適応させるかが全てです。もっとざっくりさせると、知っている言葉をつぎはぎして、意味の通る文を作れるかということです。

だからこそ、細かい文法の理解は必要ありません。綺麗に言葉をつぎはぎするために必要な知恵さえあれば、設問が解けるレベルの理解まではもっていけます。

文法や単語を完璧にしてからではないと長文には挑めないと思っていた方は、認識が変わったのではないでしょうか。この記事が英語の長文読解に苦手意識があった人への助けになれば嬉しいです。

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