高校生になると、社会の科目もとても増えます。
中学校までは、歴史、地理、公民程度ですが、高校では、日本史、世界史、政治・経済、地理、倫理などがあるので、全てをマスターするのは大変です。
学校にもよりますが、大抵の場合2年生あたりから歴史系科目における世界史か日本史かの選択を迫られます。
理系生徒にとっては、暗記量が莫大な歴史系科目は苦痛に感じるでしょう。
センター試験で社会科目を選択する場合、歴史よりも地理、政治経済、倫理などを選んだ方がコストパフォーマンスが良いです。
今回は、そのうち倫理の参考書選びについてご説明致します。
倫理は覚えるのが難しい？ 基礎から復習できる参考書選び
倫理は慣れない哲学用語などがたくさん出てくるので、高校生にとってはとっつきにくい科目かも知れません。
ですが、倫理を選択しておくと、大学に入学して一般教養科目で哲学系の授業を選択するときに大変役に立つので、高校の教科書は捨てずにとっておくと良いです。
センター試験の倫理は、現代社会分野、源流思想、日本思想、西洋近代思想の4つの構成で出題されており、毎年このパターンで出てくるので、他の社会科目より予測が立てやすいです。
ですが、単に暗記するだけでは高得点が取れません。
なぜなら、問題文が長く、全体的に見ても文章量が多いので、「結局何を質問されているのか分からない」という罠に陥りやすいためです。
単純に思想家の名前と著作などを覚えるだけでは点数に直結しないので、「なぜこの思想家は、このようなことを考えたのか」という根本的なことから理解しないといけません。
まずやらなくてはいけないことは、徹底的に教科書を活用することです。
大抵の学校では、社会科目の教科書は山川出版のものを使っていると思います。
『現代の倫理』が特におすすめです。
コラムや写真も豊富に掲載されているので、難なく読み進めることができます。
生命倫理や情報社会など、現代社会で議論されているテーマも扱っているので、興味が持ちやすいです。
倫理の資料集はどのようなものが良いのか
単に教科書や参考書を読んでいても、頭に入ってこないという人は、資料集を活用すると良いでしょう。
清水書院の『最新版倫理資料集』は、過去問に取り組む前に精読することで、知識が整理できます。
思想がどこで生まれたのかなど、地図でも載っているので覚えやすいです。
高校の受験シーズンだけでなく、大学生になってからでも一般教養の科目対策として使えるので、便利です。
山川出版の『倫理資料集』もおすすめです。
内容が面白く書かれているので、苦手意識がある人にも向いていますし、内容もセンター試験に使える程度でちょうど良いので、情報量が多すぎず、センター試験で倫理を使う理系の人に向いています。
あまり情報量が多いと、なんとなく読み進めるのが嫌になってしまいますし、試験に必要でない部分も読まなくてはなりませんが、その点こちらの参考書はちょうど良い分量です。
教科書の補足としても読めるので、分かりやすい文章でありつつも、不必要な部分は削っているので、センター試験で倫理を選択する人向けと言えます。
センター試験の倫理対策に最適な問題集は？
センター試験の倫理は、出題される分野が決まっているので対策をするのは簡単に見えますが、問題文が長いので、慣れていないと解けないということが起こり得ます。
その対策として、とても評判が良いのは清水書院が出版している『パスポート倫理問題集』です。
要点を整理したり、ノート代わりに使うこともできるので、知識の整理に役立ちます。
重要語句もきちんと掲載されているので、漏れがなく勉強できます。
記述問題も掲載されているので、記述対策としても最適です。
山川出版から出版されている『山川一問一答』も根強い人気を誇っています。
学校の教科書を一通り終えた後に、暗記の確認として使えるので、受験間際にチェックするのも良いです。
まとめ
倫理を選択する人は、知識の暗記だけでなく、なぜその思想家がそのような思想を作り出し、著作物を残したかを体系的に学ぶ必要があります。
センター試験で倫理を受験する予定の人は、まずは基礎的な参考書を読み、サブとして資料集などを活用すると良いでしょう。
受験が迫ってきたら、一問一答で知識の確認をするようにして、得点を稼ぐことが大切です。
センター試験の倫理は文章が長くても、参考書を周回することで問題の解き方に慣れてきますので、粘り強く取り組んでください。
その他の社会科目についてもオススメの参考書・勉強法などをご紹介していますので、こちらもぜひご参考になさってください。
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