勉強中に注意したい「脳の酸素不足」原因や解消法は?

ストレス

「勉強中に頭がぼーっとしてしまう」「イライラしやすくなるのがつらい」

勉強に集中するのはとてもいいことですが、勉強中にイライラしたり、頭が回らなくなることはありませんか?
もしかしたらそれは、脳の酸素不足が原因かもしれません。

勉強中は脳の酸素不足が起こりやすい状況にあり、意識して解消法を実践しないとイライラ眠気の原因となります。

この記事では勉強中に脳が酸素不足になりやすい理由や解消法について紹介しています。すぐに実践できる事ばかりですので、脳の酸素不足解消に役立ててくださいね。

勉強中に脳の酸素不足が起こりやすい理由

勉強中にだんだん頭がぼーっとしたり、気持ちがモヤモヤすることはありませんか?これは脳の酸素不足が要因との見方があります。

そもそもなぜ勉強中は脳の酸素不足が起こりやすいのでしょうか。まずはその理由についてチェックしていきましょう。

前かがみの姿勢が胸を圧迫する

勉強中は机に座って行うことがほとんどです。実際に勉強をしている姿勢をとってみると分かりやすいのですが、前かがみになって両腕を前に出している状態となります。

つまり呼吸を司る胸や肺を無意識に圧迫した姿勢となります。自宅のソファでくつろいでいる時や、ベッドで横になっている時と比較しても、かなり呼吸しづらい状態となるので、呼吸が浅くなりがちです。

集中しているから息が細くなる

勉強中は集中すればするほど、深い呼吸を忘れがちになります。よく面白い映画などを見ていて「呼吸を忘れるほどに熱中した!」と語る方もいますよね。集中力が高くなるにつれて呼吸は無意識に浅く細くなってしまいます。

長時間同じ姿勢で血流の悪化

体中に酸素をいきわたらせるためには、もちろん呼吸によって酸素を取り込むことも必要ですが、それだけでは不十分。血液中に含まれるヘモグロビン全身に酸素を送り込む必要があります。

しかし長時間同じ姿勢で勉強を続けていると、自然と筋肉や体が固まってしまい、血流が悪くなります。そのため体内に酸素が行き渡らなくなってしまい、脳の酸素不足が起こってしまうのです。

脳の酸素不足が起こるとどうなるの?

勉強中は集中していることや同じ姿勢をキープし続けることにより、脳の酸素不足が起こりやすい状況という事が分かりました。

しかし「脳の酸素不足」といわれても、実際にどのような症状が現れるのかピンと来ない方も多いのではないでしょうか。そこで脳の酸素不足が起こるとどうなるのかを見ていきましょう。

イライラ・モヤモヤする

勉強中の脳の酸素不足でもっとも起こりやすいのが、イライラやモヤモヤです。勉強し始めたばかりの時は分からない問題があっても「まぁこんな事もあるよね」「今から覚えれば良いんだ!」と前向きに捉えられますよね。

しかし時間が経つにつれて「なんでこんな問題も分からないんだよ!」「分かりづらいテキストだなぁ!」とイライラしてしまうことはありませんか?
これは脳の酸素不足が要因となっている可能性が非常に高いです。イライラし始めたら少し休憩を挟むのがおすすめです。

あくびが増え眠くなる

欠伸やため息が増えたり、眠くなるなどの体の変化も脳の酸素不足によって現れやすくなります。脳の酸素不足が起こると、体が本能的に「酸素を体内に取り込もう!」と感じます。その結果、欠伸や深いため息などが増える傾向が見られるのです。

また、欠伸が多い時は眠い時、ため息が多い時は疲れた時というイメージはありませんか?
脳の酸素不足が続くと体や脳が疲れやすくなります。欠伸やため息が続くと集中力も落ちてくるので、思うように勉強が進まなくなってしまいます。

体が痛くなる

同じ姿勢が続くことによる体の痛みも現れます。脳の酸素不足に限らず体内が酸欠状態になると、片頭痛やむくみ、肩こりや視力の低下なども起こります。体の痛みや疲れを感じたら、それは休憩のサインです。無理し過ぎずに適度な休憩を挟みましょう。

脳の酸素不足を防ぐ4つの方法

脳の酸素不足が起こると様々な体の不調が現れると分かりました。どれも勉強に集中する上で邪魔になる事ばかりですよね。

それではどのように対処すればいいのでしょうか。最後に脳の酸素不足を防ぐための方法を4つ紹介します。

方法①軽い運動

脳の酸素不足の原因に、体が固まってしまう事による血流の悪化が挙げられました。これを防ぐために有効なのが、軽い運動です。5分程度ストレッチや体操をするだけでもぼーっとする感じはかなり解消されると思います。

また、軽い運動には肉体的な疲れだけでなく精神的な疲れも取れる効果が期待できます。ある程度まとまった時間が取れるのであれば、近所を少し散歩するのもおすすめです。

方法②深呼吸

先ほど、欠伸やため息が増えたのは脳の酸素不足のサインと紹介しました。このタイミングで深呼吸をすることで、脳に酸素を送り込むことができます。

深呼吸はラジオ体操などでも取り入れられているので、誰でも一度はやったことがあるはず。今回は講義中や自習室などの静かな場所でも簡単に実践できる深呼吸のやり方を紹介します。

肩に力をいれて持ち上げ、ストンと落とすのを2~3回繰り返す

肩や首周りの血流を促すことで、体が固まっているのをほぐす効果が期待できます。可能であれば首も一緒に回すとさらに効果が高まります。

鼻からゆっくりと、5秒以上かけて息を吸い込む

横隔膜を引き下げお腹を膨らませるイメージでたっぷりと息を吸い込みます。これを腹式呼吸と呼びます。多くの人が集中するほど肺のみで呼吸をする胸式呼吸になりがちなので、腹式呼吸を意識しましょう。

2~3秒間息を止める

お腹や胸の筋肉が、吸った呼吸によって伸びるイメージでリラックスして息を少しとめましょう。

ゆっくりと口から息を吐く

息を細く長く吐くイメージで、吸った時間の倍以上の時間をかけてゆっくりと息を吐きます。体の中の悪い空気や、勉強中のイライラの気持ちもすべて吐き出すイメージをすると、気持ちがとてもスッキリとします。

3回から5回、深呼吸を繰り返す

ゆっくりと息を吐き切ったら、同じ要領で3回から5回、深呼吸を繰り返しましょう。特に息をしっかりと吐ききるように意識すると、自然と息を吸いこむことができるので、より多くの酸素を体内に取り込むことができます。

方法③うちわや扇子で仰ぐ

深呼吸が難しい時に取り入れたい方法として、うちわや扇子で仰ぐ方法が挙げられます。頭がぼーっとする環境を思い浮かべると、自分の周囲の空気が淀んでいるイメージとなるはず。うちわなどで仰ぐことにより、風の流れを良くして気分転換もできます。また、効率的に酸素を取り込むことができるメリットがあります。

方法④鉄分をとる

鉄分を摂ると体内のヘモグロビンを増やすことができます。ヘモグロビンは体内に酸素を運ぶ役割を持つため、酸素不足の改善が期待できます。1日の鉄分摂取基準については以下のようなデータがあります。

引用:厚生労働省のHPより

ちなみに鉄分を多く食品の例として、以下のものが挙げられます。

  • 大豆30g:鉄分含有量約9.4㎎
  • 鶏レバー50g:鉄分含有量約4.5mg
  • ほうれん草50g:鉄分含有量約1.8mg

鉄分は不足しやすい栄養素ではありますが、取り過ぎも良くないので、適正量を必ず守るようにしてくださいね。

まとめ

勉強に集中しすぎてしまうと、どうしても呼吸が浅くなりがちです。結果として脳の酸素不足が起こりやすくなってしまい、集中力の低下やイライラなどの原因となります。

脳の酸素不足を防ぐためにも適度に休憩を挟み、軽い運動や深呼吸を実践しましょう。また、体内で酸素を運んでくれるヘモグロビンを助けるためにも、1日に必要な鉄分の量を把握し、意識して摂るようにするとさらに効果的です。

脳の酸素不足は少しの工夫で改善されるので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

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